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私が農業で起業しようと思った理由

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羽田野真寛

羽田野真寛

2017/02/10

弊社では前回紹介させていただいた通り、農作物を中心とした食品の卸販売と農ホリという農家さんと農業をやりたい人のマッチングサービスを運営しており「農業」が中心になっています。
 
今回はなぜ「農業」に関心があって事業をやっているかのお話をしたいと思います。
 
 

学生時代の経験

 
私は学生時代、祖父母が経営していた梨畑を毎年夏休み手伝っていました。そこでは祖父母が丹精込めて作った梨が5kg3500円程度で販売していたのですが、それが全国から発注が入りお盆前後は目の回る忙しさでした。
 
しかし、それだけ売れる梨もお盆を過ぎると徐々に売れなくなり、梨は足が早い果物でもあるため余ると夕方に市場に持っていくための準備をします。ついさっきまで5kg3500円で売れていた梨が市場に持っていくと5kg800円となり、徐々に値段が下がり最終的には5kg300円と1/10以下にまでなってしまいます。
 
この現状を目の前で見て、このままでは農業という産業の中心プレイヤーのはずである農家が生きていけなくなるという危機感を持つようになります。しかし、危機感こそあったもののそれをダイレクトに解決できる会社や機関はなく、「自分でやるしかない」という思いも同時に芽生え、「農業で起業して農業界を変える」と決意しました。
 
 

農業の可能性

 
農業は外から見た時に衰退産業と見えることは間違いありません。具体的には農家の数は年々減っており、2016年には200万人を切り、約60%以上の農家が65歳以上という今後更に農家が減っていくことが予想されます。
 
しかし農業という産業を考えた時に私は全然悲観的には見ていません。先ず農家は減ってきていますが国内の生産額で言えば大きく減少はしておらず、市場規模も多少の減少はあるものの年間8兆円規模の大きな市場です。プレイヤーが減るということは1人あたりの売上は伸びるというシンプルな考え方ですが、実際企業や大きな農家さんが土地を集約し大規模的に農業を展開しているケースも増えてきています。
 
更に近年は農業技術の進化も早く、北海道でマンゴーが生産できたり、岡山で露地バナナが生産できたりと、生産ノウハウそのものの販売および輸出の可能性が出てきています。特に日本は四季があり、雨も多く、気候の変化が激しい国であるため日本で蓄積したデータは非常に有用なものです。
 
日本の農業は農家事態の数は減ることが予想されますし、歯止めが難しいとお思いますがそういった変化の渦中である農業こそ、可能性を多く含んだ産業であると考えています。
 
私はこの産業で農業がより魅力的な産業となり、「小学生のなりたい職業TOP10に農家を入れる」ことを人生ミッションに会社を成長させていきます。
 
 

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羽田野真寛

羽田野真寛

株式会社ケイエスケイシステム代表取締役 東京大学大学院農学生命科学生命科学研究科 修了 農業を軸とした事業を展開
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