ホーム > コラム > ayashimohara > 美術館に行きますか?

美術館に行きますか?

CATEGORY:
569adf00e0474ab7d10f7c0469f6d09e_m
ayashimohara

ayashimohara

2017/03/06

突然ですが、皆さんは美術館や博物館に行きますか?

文化、芸術に興味はありますか?

 
 
胸を張ってはい!と答えられる方は少ないのではないでしょうか。

 
 
日本人は美術館に行かない、アートに興味がない、文化にお金を使わない…

よく聞く言葉です。実際にそれを裏付けるデータはたくさんあります。

 
 
例えば、

 


 
・世界のアート市場全体における日本の割合はわずか0.5%ほどに過ぎない。
 
・国家予算に占める文化予算の割合がわずか0.1%で諸外国に比べかなり低い。
(ちなみにお隣韓国では1.09%とかなり高い割合を占める。GNPは韓国の約4倍を誇る日本だが、文化予算の割合は韓国の1/10)
 
・文化芸術支援や育成の予算カット。
 
・欧米諸国に比べ入館料が高く懸念しがち。
 


 

あげればキリがない程で、アーティストやクリエイターはなんとも肩を落としてしまうがっかりなデータです。

とはいえ筆者も忙しさにかまけてついつい目先のことや直接的に利益の生まれること、実用的なものを優先しがちなthe日本人なのですが…

それでもちょっとスケジュールに無理をしてでも見に行きたい展覧があって東京まで足を運んできました。

 
 
デヴィットボウイ回顧展「DAVID BOWIE is」

%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%ab_001

 
 
東京・天王洲の寺田倉庫で開催されている、ボウイの母国であるイギリスのヴィクトリア&アルバート博物館が企画する大回顧展。

 

この企画のヴィクトリア&アルバートに10年ほど前に実際に足を運んだ際、入館料無料で1日では到底観きれないたくさんの展示物を見ることができ、美術品だけでなくイギリスを代表するファッションブランドの歴代のコレクションや、UKロックスターたちのアートワークなどバラエティに富んだ展示物で入館者を飽きさせない見せ方にすっかり魅了されました。

 

そんなヴィクトリア&アルバートが企画ということもありかなり期待値が上がっていたのですが、やはりただの回顧展ではないな、と思わせる素晴らしい展示でした。

 

まず、入館するとひとりひとりにヘッドフォンを手渡されます。

作品の意図や見所を解説する単なる音声ガイドではなく、展示物の前に立つとその展示物とリンクした当時の楽曲やインタビューのボウイの肉声などが流れてきます。

目と耳でボウイの世界を体感できるとてもユニークな体験型展示でした。

 

それから展示物のボリュームと種類の多さも圧巻です。

直筆の日記や歌詞を書いたメモ、数々のデザイナーと作ったオリジナルコスチューム、写真、映像、ミュージックビデオ、ボウイ所有の楽器など約300点を超える品々と、最後のブースでは360度スクリーンで埋め尽くされた空間にボウイのライブ映像が映し出され、音と映像に包み込まれます。

 

その中でも特に目を引いた展示物は、ボウイ直筆のアイディアスケッチや絵コンテです。

 

リアルタイムではない筆者でも知っている数々の名作の曲、詞、衣装、設定、アートワークそれらすべてのクリエイションのちょっとぶっ飛んだ世界観の原点に触れられるというのはとても貴重な体験でした。
 
 

%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%ab_000

 

 

ただ画一的に横並びに配列された美術品を見るだけの展示じゃ、たとえアートファンでも退屈に感じたり、作品意図を読み取るのにちょっと疲労感を覚えてしまうのではないでしょうか。

 

そういう点では今回鑑賞した「DAVID BOWIE is」はエンターテイメントに富んだ展示で退屈や疲労感を覚える暇もない、まるでアトラクションのような展示でした。

 

普段、美術館や展覧を見に行かない方でも

「意外と面白いかも!」と思えるのではないでしょうか。

«

»

ayashimohara

ayashimohara

1986年生まれ 京都嵯峨芸術大学でデザインを学んだのち、アクセサリー制作会社にてレディース服飾雑貨、アクセサリーのデザイナーを経験後、ティーン・子供向けアパレル商品制作会社にてテキスタイル図案デザイナー・イラストレーターとして勤務。 在職中から、個展、展覧会に多数参加し、アート活動を精力的に行う。主に女性を中心に人物イラストを作成し、海外ライクなカラーリングや作風が受け、ニューヨーク、ロンドン、シドニーなど多くの海外ギャラリーで活動。 写実的なリアルなイラストから、アメコミのようなポップなテイストも制作。また、絵の具や鉛筆を使った手描きも、パソコンを使ったグラフィカルなデジタルイラストも、色々なテイストのイラストレーションを制作。アパレル会社でのデザイン経験から、ファッションやトレンドを意識した作風で、アパレル商品や、女性向けイラストなどに作品をご提供。様々な媒体で活動中。 商業イラストだけでなく、アート活動も随時行なっておりますので、展覧会やアートエキスポなどのお誘い、ご依頼も承っております。
title

現状維持は緩やかな下降 〜UNKNOWN ASIAを終えて〜

taiwan

日本への警鐘?アートな街台湾

14623211356_daf138da74_z%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc

「最後は人間性」これって綺麗事?