ホーム > コラム > ayashimohara > 意外と知られていないギャラリー展示の話 〜前編〜

意外と知られていないギャラリー展示の話 〜前編〜

14666108743_8482a74a0d_z
ayashimohara

ayashimohara

2017/06/08

アーティスト・イラストレーターのAya Shimoharaです。

 

イラストレーターやアーティストなら個展やグループ展に参加して作品を発表した経験、またはしたい、という思いがあると思います。
経歴としても、展示経験があるのとないのでは大きく違いますし、できることなら定期的に開催したいものです。

 

私は去年まで、年2〜3回展示に参加していました。正直かなりハイペースです。笑 締め切り地獄でした。
でも、そうでもして展示に参加したわけは、頂いたオファーになるべく答えたかったのと、実績を作りたかったからです。

 

ここでイラストレーターやアーティストなら

 

「え?オファー?」
「そんなに展示してお金は?…((((;゚Д゚))))」

 

とお思いだと思います。

 

もし思わなければ、売れっ子さんなので、この記事は全くためになりません!笑

 

まずはお金ことについて触れたいと思います。

 

お金のはなし


 

そもそもな話、展示をすればギャラリー側からギャランティーが頂けるんでしょ?といった素っ頓狂なことをおっしゃる方も多いのですが、そんな方はごくごく一部の超超超有名アーティストだけだと思います。

 

駆け出しのバンドマンだって、ライブハウスにレンタル料を払ったりチケットノルマを達成させないといけなかったり、むしろ演者(アーティスト)がお金を払ってライブ(展示)をしているのが現状です。

 

ギャラリーの種類と現状

 

ギャラリーは大きく分けて2種類あります。

 

「1週間70,000円」といったように時間でスペースを借りるレンタルギャラリーと、作家の作品の売り上げを収益とするコマーシャルギャラリーに分けられます。

 

レンタルギャラリーでは展示の企画や、開催期間など作家が自由に決められる上、作品審査もギャラリーの差はあれどもかなりハードルが低いところが多いです。

しかしかなりの費用がかかる上、集客も自身のネットワークがかなり必要となります。

 

一方、コマーシャルギャラリーは、企画やギャラリーそのもののプロデュースがなされているため、そのギャラリーのキュレーターに選ばれなければならないし、ギャラリーの専属アーティストになる必要がある場合も多いです。

キュレーターにオファーをもらう場合も、自身で売り込みに行く場合も、ある程度作品のクオリティや経歴は見られる上、そのギャラリーのコンセプトにマッチングしていることも重要です。

 

それなら、レンタルギャラリーは費用が高いし、集客が少なければ得るものも少なそうだし、コマーシャルギャラリーはハードルが高そうだし挑戦しづらい…どうしたらいいの?

 

となりますよね?

 

正直、レンタルギャラリーとコマーシャルギャラリーの間ははっきりと線引きできず、グラデーションなのが現状です。

 

%e3%83%9e%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b9

 

多くのコマーシャルギャラリーが、コマーシャルと言いつつ、企画展や気になる作家の個展を企てようにも、作品の売り上げだけでは運営できないのが現状です。
そこで参加費、もしくは出展料、という名目などで多少の費用をアーティストが賄うことが多いです。

 

この“多少の費用”の差がポイントになります。

 

一概に全て、とは言いづらいですし、私が見て来た範囲内のデータではありますが、この“多少の費用”の金額が安くて、さらに展示スペースも広く、集客能力も高い上、上顧客(アートコレクター)が多いのが海外ギャラリーだと思います。

 

私は、ほとんどの展示経験が海外ギャラリーなのですが、実際に、出展料も一切なしの上に、税関の関係で作品到着が遅れそうになった際も、無料でジークレーを作成するとまで言ってくれたギャラリーもありました。(実際はなんとか搬入までに間に合いました)

 

上図のマトリックスに表したように、よりレンタル寄りで費用が高いギャラリーが多いのが日本。よりコマーシャル寄りで費用が安いギャラリーが多いのが海外、と分類できます。

 

ここまでみると、海外ギャラリーで展示するのおいしい!と思いますよね。

 

では次回は、どうやって海外ギャラリーからオファーを獲得していったか、について書きたいと思います。

«

»

ayashimohara

ayashimohara

1986年生まれ 京都嵯峨芸術大学でデザインを学んだのち、アクセサリー制作会社にてレディース服飾雑貨、アクセサリーのデザイナーを経験後、ティーン・子供向けアパレル商品制作会社にてテキスタイル図案デザイナー・イラストレーターとして勤務。 在職中から、個展、展覧会に多数参加し、アート活動を精力的に行う。主に女性を中心に人物イラストを作成し、海外ライクなカラーリングや作風が受け、ニューヨーク、ロンドン、シドニーなど多くの海外ギャラリーで活動。 写実的なリアルなイラストから、アメコミのようなポップなテイストも制作。また、絵の具や鉛筆を使った手描きも、パソコンを使ったグラフィカルなデジタルイラストも、色々なテイストのイラストレーションを制作。アパレル会社でのデザイン経験から、ファッションやトレンドを意識した作風で、アパレル商品や、女性向けイラストなどに作品をご提供。様々な媒体で活動中。 商業イラストだけでなく、アート活動も随時行なっておりますので、展覧会やアートエキスポなどのお誘い、ご依頼も承っております。
title

現状維持は緩やかな下降 〜UNKNOWN ASIAを終えて〜

taiwan

日本への警鐘?アートな街台湾

14623211356_daf138da74_z%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc

「最後は人間性」これって綺麗事?