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批判をするのって楽だよって話

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羽田野真寛

羽田野真寛

2017/08/12

 
 
農業や食関係の仕事をしていると、農薬は悪とか、オーガニックでないとダメという話を良く聞きます。しかし否定や批判をする人の話をよくよく聞くと実際根拠がなく、イメージや人づてに聞いた知識だったりすることは往々にあります。なぜそのような状況が起こり得るのか?自分なりの考察をまとめたいと思います。
 
 


情報の偏り


 
 
 先ず、1番あり得るは情報の偏りという部分です。有機農業や有機野菜しか食べないという人に話を聞くと「〇〇さんがそう言っている」「〇〇でそう書いてあった」というような返事を良くもらいます。情報元が間違っているとは思いませんが、以外とその対極(例えば慣行農業、添加物など)を良く知らずに、自分の好きな方だけの知識で対局を批判しているような気がします。実際対局も知ったうえであとは個人のこだわりや好みの領域の話ですので、それで判断をすれば良いですが、実際そのプロセスもなく判断しているような気がします。
 
 例えるなら、サッカーと野球が仮に対局にあるとして野球は大好きでとても詳しいが、サッカーはスポーツとして認識している程度で、野球が好きすぎてサッカーを批判する・・・というようなものです。このように片方のみを知ってすべてを知ったかのように片方を批判するというような状況は少なくないと思います。
 
 


批判はウケる


 
 
 「農薬は危ない」というようなタイトルの記事は良く見ますが「農薬は素晴らしい!」というような記事はほとんど見ないです。少し農業から離れますが「〇〇がやばい」「〇〇がやばすぎ」というような記事も良く目に入ります。これらのほとんどが物事を否定しているような記事です。肌感ですがSNSでShareされる記事のほとんどがこんな否定形の記事のような印象です。
 
 このように何かを否定する記事は人々にウケが良く、共感を得やすいということは事実としてあると思います。実際、SNSの世界ですがそれをShareしてポジショントークを繰り広げるユーザーも少なくなく良く見ます。Webの世界に限った話ですが、これはメディア配信会社の戦略にうまく乗っけられているなと思わざるを得ませんが、ほとんどの人がやっているSNS世界では知識の差も激しく、ある種当たり前の結果でしょう。
 
 このように批判系の内容はウケが良く、それをうまくコントロールしているメディア会社の思惑も重なってその相乗効果で批判が続いているというのは事実としてあると思います。
 
 


対局者の不在


 
 
 少しSNSに限定した話なってしまいますが、批判系の記事や意見にはそれに同意する人は集めやすいですが、それに対して反対意見の人は集めにくいです。なぜなら特にFacebook上の人は良い人ばかりですからわざわざ反対の意見を言う必要性もないので、反対意見は集まりにくいです。
 
 だから批判意見に賛同する人ばかりが集まり、それに反対意見もないので、とても居心地が良く、しかもそれが世間一般の意見のように勘違いしてしまうということもあります。
 
 リアルの場ではもっと多様な人がいますし、専門家もいます。その中でそのようなコミュニケーションを取ることで必然と反対の意見も出てくると思いますが、どうしてもSNSの中だとそれは難しいですよね。
 
 
 結局批判はありですが、それをする上では根拠と自分の立ち位置をしっかりさせてからするというある種のマナー(?)みたいなものは最低限必要かなと思います。批判するだけなら楽ですが、自分の意見すらも否定するということも大切なのかもしれません。
 
 そんな状況にも負けず農ledge頑張っています!
 
 
農業メディアの農ledeg
http://nou-ledge.com/
 
 

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羽田野真寛

羽田野真寛

株式会社ケイエスケイシステム代表取締役 東京大学大学院農学生命科学生命科学研究科 修了 農業を軸とした事業を展開
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