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デザイナーとしての承認欲求とは。

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Speaker Lab

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2017/12/05

 
 
※最初に言っておきます。今回のコラムは偏見の固まりと自慢です。
 
 
 
 
デザイナーとしての職種について、思うことは褒められない。
 
 
「オシャレだね。」
 
 
「クリエイティブな職業って憧れる。」
 
 
「自由だね。」
 
 
デザイナーと名乗って良く言われる言葉だ。正直、この手の言葉は何一つ褒められた気がしない。これは、私の褒め言葉ではなくデザイナーと言う職種に褒めているのだ。(最初にも言ったが完全な偏見である。)
 
 
こういう言葉は、正直聞き慣れたので、私は「良く言われます。」とだけ返す。これは、自惚れとか自信過剰とかではない。自分自身を褒められてる気がしないのだ。だから、嬉しいとも思わない。
 
 
特に私は自分が創ったデザインを褒められたことがない。「デザイナーに向いてないよ。」と何人の人に言われたか…。
 
 
だから、デザインに対しての承認欲求が強いのかもしれない。〝認められたい〟という思いが強かったのだ。
 
 
まずは、同業者や広告代理店、カメラマン、コピーライター…etcに認められなければいけないと思った。この人と仕事をしたいと思わせるのに必死だった。
 
 
「そのために良いものを創る。」と思っていたが、「デザイナーには向いてないよ。」と言われた言葉が頭を過る。果たして、センスとはどうやって磨くのか…。今でも答えが出ない悩みだ。
 
 
そんな葛藤の中、〝Speaker Lab〟を始めることになった。始めるとなれば最初に必要なのが名前だ。もちろんだが、〝Speaker Lab〟という名前も無い所からスタート。しかし、自分の中で独立したのならば、こんな名前にしたいとかも考えていたので、割りかしすんなり決まった。
 
 
因みに、候補は二つあった。今、名乗っている〝Speaker Lab〟とカタカナで〝スピーカー〟だ。どっちみち、スピーカーと名乗るのだから、一緒だろうと思い向上心もある〝Speaker Lab〟という名前に決めた。
 
 
当時は、○○○○デザイン事務所などの名前は、考えていなかった。デザイン以外のクリエイティブワークスにも興味があったから、デザイン事務所という言葉を社名に入れたらデザインの仕事しか来ないと思ったからだ。
 
 
余談だが今となれば、○○○○デザイン事務所でも有りだな。。。と思う。〝Speaker Lab〟という名前で名刺交換をすると稀に「音響会社ですか?」と聞かれることがある。そりゃ、〝スピーカー〟という名前が入っていたら勘違いするのも分かる。自分で言うのも何だけど、間際らしい名前だ。
 
 
〝Speaker Lab〟という名前の由来は、発信したいという思いが強かった。実際にフライヤーやチラシをデザインして創ったものの会社の倉庫やお店のカウンターに埃まみれになって置かれているところを何度も見たことがある。
 
 
せっかく、創ったのだから色々なところに置いてもらいたいし、色々な人に見てもらいたいと思ったし、デザインで発信が出来る事務所になれればと思って〝Speaker Lab〟という名前にしたのだ。
 
 
名前が決まれば、次はいよいよロゴマーク作成だ。自分ができることをロゴに落とし込む作業をしなければいけないのだが…。当時は、「デザイナーには向いてないよ。」という言葉が過ぎりまくっている時期なので、「何が出来るのか?何もできないのじゃないか?」とネガティブな考え方になっていた。
 
 
単純な発想だが、〝スピーカーラボ〟という名前にしたのだから、ロゴにスピーカーの形を入れたいとは思っていた。早速、スピーカーのイラストを3種ぐらい書いた。
 
 
書いたスピーカーの形を見つめていたら「向きを変えたらビックリマークに見えんじゃね?」っと気づいて今のロゴに…。(ざっくりで申し訳ない。)
 
 
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上の画像がSpeaker Labの完成系ロゴだ。って言うよりかは他の案も考えず迷いなく一直線に、このロゴになったと言った方が正解かもしれない。〝発見を発信するデザイン事務所〟がコンセプトのロゴデザインになった。創った当初は何も思わず、「満足なロゴが出来た。」ぐらいにしか考えてなかった。
 
 
正直に言うと、自分に自信が無かったせいか「デザインを変えたところで何が変わるんだろう。」とSpeaker Labを立ち上げた当初は思っていたところは少なからずともある。デザインの力を信じていなかったと言うよりかは自分の力を信じていなかったのだ。(このコラムで何回も言っているが、今も決して自分のデザインに自信があるわけではない。)
 
 
ロゴを作成したので、次は名刺だ。名刺を作成する時に心がけたのは「デザイナーなのだから、シンプルに良さが伝わる名刺を創りたい。」と思い白黒のロゴと会社情報を入れた名刺を作成した。他にも色々と仕掛けがあるのだが、以前に書いた記事に書いているので割愛させていただきます。
 
 
たかが名刺、されど名刺!名刺は一番最初に渡すプロフィール。〝配る〟名刺より〝渡す〟名刺!〜渡す名刺編〜
http://spmaga.com/2017/03/31/speakerlab5/
 
 
名刺が出来てから色々な人にあった。異業種交流会に行ったり、クリエイターの方たちが集まる交流会にも参加した。仕事を取りたいと言う気持ちより、満足にできたロゴのリアクションが見たかったのだ。
名刺を渡した人に「良いロゴですね。」と言われることが増えた。しかし、初対面の人間にいきなり駄目出しをするような人はまずいない。だから、当たり障りのない言葉を言われているのであろう。ぐらいで思っていた。
 
 
このまま、「良いロゴですね。」と言われて何の指標になるのか分からないと思い異業種交流会へ行くのを止めようと思っていたころに広告代理店の人から「これぞ、クリエイティブ。一度、ゆっくり会っていただけませんか?」と言われた。
 
 
初めてだ。初めて、理想の褒め方をされた。それからは、広告代理店やクリエイティブに携わる職種の方からは「一緒に仕事がしたい。」と言われることが増えてきた。ロゴだけで判断されることが増えたのだ。
 
 
スピーカーラボのロゴを見て、「競合コンペに出てほしい。」と連絡をいただいたこともあった。近くにデザイナーが居たから選ばれたとは思わず、指名されたと言うのが、今まで褒められたことがなかったデザイナー人生を送っていた私にはとても、嬉しかった。
 
 
しかし、今まで自分のデザインが褒められたことがなかったのも事実で、不思議な気持ちにはなった。嬉しい気持ちはあるのだが、「本心かなぁ〜?」って思う気持ちもあり、今だに半信半疑でリアクションが取りづらい。むしろ、承認欲求は満たされなかった。
 
 
以前、前の職場の人と呑みに行ったときに「そういえば、スポーカーラボのロゴを社長に見せたで!」と言われた。因みに、その社長って言うのは、
 
 
Illustrator、Photoshopの触れたらデザインはできるのか?スランプは勘違いから〜再就職パワハラ編〜
http://spmaga.com/2017/05/19/speakerlab8/
 
 
上のコラムに書いてある人のことだ。全く褒めないし、口癖は「お前の変わりはいくらでもいる。」と言ってくる社長。私は、罵倒され続けていても理不尽にキレられても社長のことは嫌いではなく、むしろ、大好きな人だ。この人から教わったことは本当に多い。今の自分の糧になっているのは間違いない。
 
 
会社を辞めてから会ってはいないし、もちろん、連絡もとっていない。しかし、今の自分を見てもらいたいと思っていたことは確かだ。
 
 
たまたま、同僚の方がSpeaker Labのロゴを見て〝良い〟と思ってくれて、前職の社長に見せてくれた。「どんなリアクションでした?」と聞くと…。
 
 
「何か見て作ったんちゃうかぁ〜?」
 
 
と喜びながら言ってたみたいだ。やはり、あの社長は褒めない。けど、喜んでくれたことは確かみたいだったので、単純に嬉しかった。少し、承認欲求は満たされた。
 
 
誰にどんな評価をされるか?ばかり考えていても仕方ないし、依頼主がいる限り、依頼主の評価が絶対だ。しかし、解りやすい指標がないのがデザインの世界。デザインを変えて劇的に集客が変わったとかが解りやすく出てくれたらいいのだが、集客が増えたりするのは、デザインだけではない他の要素も含まれて爆発すると私は思っている。もちろん、デザインの可能性も否定はできない。
 
 
分かりやすい評価がないからこそ、良いDesignを創り続けなければいけないと思っている。特に最近は、デザイン以外のことにも興味を持ち始めて色々と勉強している。これが、デザインに活かされるかはわからないが、仕事には活かされているはず…。まだ、答えは出てないがこれから、答えを出していければと思う。
 
 

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大阪の〝発見を発信する〟デザイン事務所です。たまにWEBマガジンの編集部に変身するときがあります。

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【お問い合わせ】 info@speaker-lab.com

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