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鮭の切り身/1きれ目・オブラート溶かす

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syake

2019/03/26

 
 
初めまして。鮭と申します。
スピーカーラボにてデザイナーとして働いています。
今回この場をお借りしてコラムを書かせていただけることとなりました。
 
 
 
 
 
 


少しだけ自己紹介を。


 
 
・岡山県の山奥出身
 
・大学でデザインを学ぶ
 
・新卒デザイナーで採用された会社でなぜか事務をする
 
・入社半年後、朝礼での社長の「実はめっちゃ潰れそう」発言によりスピード退職
 
・転職活動中にご縁あってスピーカーラボを紹介していただき現在に至る
 
 


 
 
 
 
 
 
こういった感じです。現在はデザインをさせていただきありがたい限りです。
 
普段文章を書くことがあまりなく、拙い分であることをお許しください。
 
 
 
 
デザインについてのコラムをかけとのことで第一に思いついたのは「自らをデザインする」こと。
 
デザイナーという肩書きを持っている私が一番苦手こと。
 
私は今まさに取り組んでいる真っ最中なのです。
 
まずは現在の私の状況を、昔の話から説明したいと思います。
 
 
 
 
 
 


いじめられてたけどそう思ってなかった。


 
 
 
 
幼少期より絵を描くのが好きで、周りからはいじめられていました。
 
学校に行くとものが壊れてたり、なかったりするのです。
 
しかし当時私はそれをいじめと思えませんでした。
 
「まあ同級生も他人じゃし気に入らんことあったんかもな…」という「相手への興味のなさ」と、「まあ私みたいな奴いじめられるわな…」という「自分への興味のなさ」を持ち合わせていたのです。
 
誰かのせいで机が汚れていたら先生に注意されるまでそのままでした。
 
 
犯人もまだ知らないままです。
 
 
しかし同時に「こんな私だけど絵だけは負けんわ見とけボケエ!」という根拠のない自信もあったのです。
 
負けないものがあったから、何をされても動じませんでした。
 
 
 
 
家は貧乏でしたが、母はたまに服を買おうとしてくれました。
 
しかし母が用意した服や靴のお金は全て、新刊の漫画やコピックやギターの弦などに使っていました。
 
お金がないことを知っていたので、興味のあるカルチャーに振り切らせていたのです。
 
「私自身はゴミだけど私の作るものは絵もギターも最強」と思っていました。
 
 
何なんでしょうね。
 
 
服も靴も買ってもらわず、自分の体なんか毎日洗わなくていいと思っていました。
 
(使えるお湯の量が毎日決まっていて家族全員だとギリギリだったのです。きたねえからいじめられてたのか?と今なら思います)
 
 
自分をおろそかにしまくったのです。
 
 
 
 
コミュニケーションと自分磨きをおろそかにしまくった結果、大学三年で彼氏ができるまでお化粧、散髪、洋服選びなどができず会話もままなりませんでした。
 
すっぴんボサボサコミュ障ダサ女と付き合うこと決めた彼氏すごない?
 
そこから頑張り、今は服の上下を考えて合わせられるし、お化粧も毎日するし、髪も体も毎日洗えるしなんならお風呂上がりにニベアだって塗れちゃう(これほんとすごい)。
 
打てる相槌の種類が増えたし、意思表示ができるし、人とご飯に行くのをあまり躊躇わなくなれました。
 
久しぶりに会った高校の友人から「お久しぶり!なんか人間ぽくなったね!」と言われる始末。
 
彼氏すごない?そういうブリーダーやってた?
 
 
 
 
しかし「複数の相手と楽しくおしゃべりする」「大人数でワイワイを楽しむ」「自然に相手の話を聞き出す」などはまだレベルが高く、今だにできずです。
 
三人以上いるとマジで何喋ったらいいかわかんない。
 
(どどどどどどどっちにどうはなしかけたらいいの!?!?)とテンパってしまいます。
 
相手の話してるように話せばいいと思うけど、返答でテンパりすぎてどう喋ってたか覚えていません。
 
みんなどうやって喋ってんの。
 
 
 
 
 
 


めっちゃトラウマできた大学


 
 
 
 
やっと見た目は人間ぽくなったそんな中、大学四年で一発でかめのトラウマをくらわされました。
 
大学のグループ制作は非営利なこともあり、モチベーションの違いで人の分まで仕事をすることが(しなければどうにもならないことが)ありました。
 
様々なことが重なり続けた冬休みのある日、2徹明けでバイトに行き途中で涙が止まらなくなり早上がりさせていただきました。
 
金属疲労みたいに気づけば心がへし折れていました。
(弱いなゆとり!って言われちゃいそう…笑 すみません)
 
 
 
 
そこからずっと、頭がぼんやりするのです。
 
頭の中の制作意欲を司る部分、今まで水が来ればそれなりに吸収していたスポンジみたいな脳みそに、うっすい膜がはられた感覚。
 
ものが入ってこないし、出ても行かない。あんなに好きだったギターを触る気になれないし、年間数冊描いていた落書きノートもまだ1冊埋めきれません。
 
ハチャメチャに虚無。
 
今までは趣味で休日がすぐ終わっていましたが、社会人になってからの休日は暇で、ずっと寝たりツイッターを見たり、無駄にイオンとかに出かけていらないものを買いました。
 
面接で見せたポートフォリオには「デザインとギターが大好き!」と書いていたので、会社に嘘をついた気分になりました。
 
 
 
 
私の軸はきっと「ものづくり」だったのです。
 
そのものづくりに手が出なくなってしまいました。
 
自分はどんな人間なのか。
 
どんな人間になりたいのか。
 
どう見られたいかどう思われたいか。
 
 
わからない。
 
 
相手の投げたボールを全部吸収しちゃう。
 
投げ返せ自分。
 
それだけ強く思うけれど、投げ返し方が思い出せない。
 
体の軸がないぶよぶよした感覚。
 
やっと見た目がついてきたのに、「私自身はゴミだけど私の作るものは最強」という自信がどこかになくなってしまったのです。
 
 
 
 
仕事を辞めてからは実家に帰るつもりでした。
 
偶然と偶然が重なりスピーカーラボと繋がり、「岡山の就職もよく考えて、よければ来なさい」と言っていただきました。
 
(自信はどこかになくなってしまったけれど、ものづくり自体を辞めることは考えられませんでした。)
 
考えた末、親しんだ慣れ親しんだ岡山ではなく未開の地・大阪に飛び込むことを決めたのです。
 
膨大な情報量の大阪でなら何か見つかるかもしれない。
 
膜が取れるかもしれない。
 
膜が取れれば、(また取ろうとする最中に)もっと自分がうまく造れるのではないかと考えました。
 
 
 
 
大阪に行くにあたり自分の中で一つ取り決めをしました。
 
それは「断らない」こと。
 
「飯行く?」と言われたら絶対緊張して喋れないと思ってもとりあえずいく。
 
「これ作る?」と言われたら自信なくても作る。
 
膜の種類がオブラート的なものなら、水をぶっかけ続ければ溶けて無くなると考えたのです。
 
「あそこにいる人にこの粉渡してきてくれない?」みたいなのは断ります。
 
先約と倫理観は守ります。
 
 
 
 
これから「断らない」ことで起った出来事、自分をデザインすることなどを書いていけたらと思います。
 
 
 
 
書き方あってんのかな。
 
ありがとうございました。鮭。
 
 

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